絶望
人は二種類に分けられると思う
独りで絶望したことのあるひとと
そうでないひと
私は前者で
彼は後者
私はいつも独りぼっちだった。
心はいつも独りぼっちだったの。
独りで絶望したことのある私は、とてもあきらめやすく執着心が薄い。
だって、いずれすべては消えゆくものだと知ってしまったから。
あのひとはいつも、明るい眼をしている。
落ち込んでいるときも、悲しんでいるときも。
二人で絶望しているときも。
いつも、眼に希望を映している。
いつも独りぼっちで絶望している私は、二人でいても独りで絶望と話をする。
絶望はいつも、私を悲しく不安にさせる。
だけど、その暗く、冷たい場所はなぜだか懐かしい気がするの。
こんなにも暖かい、あなたの腕の中にいるときも。
絶望はいつも、私のそばにいる。
それはいつも、私がみている終わりと同じ匂いがする。
なくすことがつらいのか
それとも楽になることなのか
私にはもうわからないの
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2009/06/10