夢のつづき
目を閉じても貴方がいて
目を開けても貴方がいる
なんだかすごく贅沢な気分になった
ふわふわした気分。それはきっと貴方といるからね。
私の横には貴方がいる。
手をつないでいつものデートコースをぷらぷらショッピング。
「あれ可愛い!!」
私が貴方の手を引いて店の中へと進む。
貴方はあきらめてるのか無言でついてくる。
「ほら、このスカート可愛くない?」
「いや、俺よくわかんないし。」
「・・・じゃあ、好き?嫌い?」
「スカートは好き。」
「・・・そうじゃなくて。このスカートは?」
「俺はお前が好き。」
「・・・今はそういう話じゃなくて。うれしいけど・・・これは!」
「んーもうちょっと丈が短いほうが・・・」
「もういい・・・」
「ごめんごめん!可愛いって。」
「もう遅い!」
私は手にとっていたスカートをもとあった場所に戻し、店を出る。
あせったように貴方が急いで私の後を追いかけてきた。
「ごめんて。可愛かったよ、よく似合ってて。」
「もういい。」
「怒った?ごめんて・・・」
「もういい。次!もっと可愛いスカート見つにいこ。」
「・・・おう!次はあっちか!」
私の手を引き歩き出す貴方。
こんなたわいのない話をしながら歩くだけでも立派なデートだと思う。
別に特別なことなんかしなくても、貴方といることが特別なんだから。
そういうといつも貴方は照れたようにくしゃっと笑う。
それを見て私も笑う。
ほら、こんなことでも私達なら最高に幸せだと感じることができる。
振り向いた貴方が笑顔で言った。
「・・・・・・・」
「ん?なに?聞こえない?」
おかしい。ふわふわふわふわ世界が揺れる。
「ちょっと?なんていってるの?」
そして貴方の声が聞こえる。
「そろそろ起きたらどう?もうお昼だよ?」
ん??起きたらって今買い物中じゃなかったっけ?
「おーい。起きたか?」
目をこすり、前を見つめると寝癖で髪がはねてる貴方がうつった。
「・・・・スカートは?」
「はっ?スカート?今日はスカート着るのか?」
不思議そうな顔で見つめる貴方。
「おはよ。」
「ん。おはよ。」
私はぼーっとする頭を起こしベットに身を起こした。
貴方が私の髪を撫でる。貴方に髪を撫でられるの好き。
私の頭にそって貴方の手のひらが動く。それがたまらなく安心する。
「起きたか?」
「うん。なんとか。」
「さて、今日は日曜!家でぼーっとするのはいつでもできる!今日は買い物にでも行くか!」
買い物・・・夢あれは夢?
夢から覚めたのに、まだ夢の中にいるみたい。
「天気もいいしな。今日は駅まで歩いていこうか。」
「うん。そうだね。」
「んで、お前のお気に入りの店のぞくか?」
「うん!今日はなんかいいもの見つかる気がする。」
「そりゃいいな。おめあてのものは?」
「もちろん、スカート!」
そういって貴方に飛びつくと、びっくりして貴方はベットに倒れこんだ。
「こらこら、さっさと起きて用意しないと店閉まるよ。」
「えっ!そんなに寝てた?私?」
あせって時計をみると12時15分。
「まだ昼じゃない。」
「もう昼だよ。早く行ってお前に一番似合うスカート見つけないといけないしな。」
「ん。」
「俺はミニがいいけどな。」
「・・・夢とおんなじこといってる。」
「なんかいったか?」
「うんん。なんでも。」
「お昼は贅沢して外で食べるか?」
「うん。いいね。パスタがいい!」
「了解!」
二人でベットから抜け出し、準備をはじめる。
貴方の寝癖がなおって、私の化粧がすんだら出発。
いつものデートコースをぶらぶらショッピング。
お目当ては貴方好みの少し丈の短めのスカート。
貴方と私の楽しい一日はまだ始まったばかり。
どんなに会っても足りないの
だから夢の中にもあらわれて
どんなときもそばにいて
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2005/10/08