壊れてしまえ


目の前の君は壊れそうにはかなく、そして美しい・・





「どうして?」

どうして?そんなくだらない質問。
君にだったらわかるだろ
君を愛しているんだ。心から。


「どうして?」


どうして?なぜそんなこと聞くんだ?
僕の痛みは私の痛みだと君がいったんだよ?
君を愛しているんだ。傷つけたいほどに。


「どうして?」


どうして?君はそれしかくりかえさない。
まるで壊れたテープレコーダーのように。
君を愛しているんだ。壊したいほどに。


いや。壊れた君を愛したいんだ。
僕のために壊れる君がなによりも愛しい・・・・





壊れてしまえばいいそんなに苦しいなら

君が最後の一歩を踏み出せないのなら

僕が背中を押してあげるから





* * * * * * * * * * * * *

2005/07/07



←詩的散文に戻る